無添加化粧品の歴史を紹介します
無添加化粧品の歴史を紹介します
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コスメ業界では、無添加化粧品という言葉をよく耳にします。名前だけ聞くととても身体に良い化粧品のように思えますが、実際のところどうなのでしょうか。今回の記事では、無添加化粧品の歴史を詳しく紹介していきます。
無添加化粧品の始まりは?
無添加化粧品の歴史は、40年近く前まで遡ります。無添加化粧品という言葉が一番最初に使われたのは、大手化粧品メーカーのファンケルであると言われています。1980年ファンケルの創業者である池森賢二が、添加物を一切使用しない化粧品作りを提唱し開発を始めました。その時に無添加化粧品と言う言葉が誕生したようです。
従来の化粧品用の水は、現在のものと違って1つの商品に大量に入っていました。そのため使い切る前に腐ってしまうといった問題が発生してしまい、多くの化粧品会社が頭を悩ませていました。これを解消するためにファンケルが開発したのが、無添加の化粧品用の水です。医療用のバイアル瓶に5mlずつ小分けにして販売し、大きな注目を集めました。その後は多くの化粧品メーカーが無添加処方の化粧品を販売する様になり、現在にまで至っています。
無添加化粧品の歴史は?
1980年に誕生した無添加化粧品は、長い年月をかけ徐々に世間に浸透していきました。特に1983年に創業したハーバーは無添加のサプリメントを中心に販売していましたが、無添加化粧品の販売に乗り出したことにより一気に知名度を上げました。この時期の日本の化粧品業界は成長がめざましく、輸入した化学成分により様々な化粧品が開発されていた時代です。しかし添加物が多かったため免疫のない日本人女性は肌荒れを起こしてしまう人が多く、化粧品そのものに抵抗が持たれている時代でもありました。そんな時期に登場した無添加化粧品ですから、初めは多くの人に注目され売れ行きも好調でした。
しかし無添加化粧品として注目されたのは初めのうちだけだったようです。一般的には「旧表示指定成分無添加」とされている化粧品を無添加化粧品と定めていたのですが、無添加化粧品を扱うメーカーの増加に伴いこの定義もあやふやのものとなってしまっていました。またそれに便乗するように防腐剤や合成界面活性剤のみが含まれていない化粧品を無添加化粧品として定義し、大々的に宣伝した上で販売する悪質なメーカーなども現れたそうです。そのためユーザーは、どの商品が本当に無添加で安全な化粧品なのかが分からず、化粧品業界に対しても信頼度が薄れつつある状況でした。
オーガニック化粧品の登場
2000年に入ると、海外ではオーガニック化粧品が流行し始め日本にもその流れが進出し始めてきました。オーガニック化粧品は、何が入っているのかを深く追求することをコンセプトとしています。簡潔に言うと体に悪影響を与える化学物質を減らしながらも、植物エキスなどの肌に良い影響を与える成分をより詳しく強調することを重点に置いています。無添加化粧品はどの部分が無添加なのかを深く追求されていましたので、オーガニック化粧品の登場によりさらに無添加化粧品の存在意義が試される時代へと変貌しています。
まとめ
無添加化粧品の歴史をたどると初めは注目を集めたものの、決して順調であったとは言えません。時代の変遷と共に化粧品もナチュラル化が進み、体に悪影響やアレルギーを起こす可能性のある化粧品はことごとく姿を消していきました。
現在では無添加化粧品と名乗る化粧品は、102種類の指定されている成分や肌に悪影響を与えるだろう化学薬品などを使うことは一切禁止されています。そして何年も先を見越した上で、肌に優しく安全な成分を使用している無添加化粧品が市場に次々と登場するようにもなってきました。
ただし防腐剤や色素など禁止されてはいないけれども、もしかしたら体に悪影響を与えてしまうかもしれない成分が含まれているものも中にはあるようです。それゆえに無添加化粧品を購入する際には、含有成分をしっかりと確認することが大切です。
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